商売繁盛・家内安全

尼崎えびす神社

神社紹介

商売や一家の繁栄を見守る
「尼のえべっさん」

「尼崎えびす神社」は醍醐天皇時代以前の創建であると伝承されています。古代からえびす様は海の神様、漁業航海を守る神様として漁業人から崇拝されてきました。
海の市・尼崎でも「えべっさん」の愛称でお祭りされ、深いご神徳を受けたことにより漁業人たちの生活が栄えたといわれます。
その繁栄ぶりが現在の商業、工業の発展へとつながり、尼崎の躍進と共に当神社も商売繁盛の神様「尼のえべっさん」として知られるようになりました。

本殿

琴の浦尼崎の古名
「琴の浦」ゆかりの神社

その昔、菅原道真公が九州の大宰府に赴かれる途中、尼崎の海辺の神社に立ち並ぶ老松や砂浜の美しさに目を奪われ、船を止めてこの地に上陸されました。

「ここは殊のほかのよき浦なり」「松は琴柱の並びたるが如し」

琴の浦

道真公が賛美したお言葉にちなんで尼崎は「琴の浦」と名付けられ、その古名の発祥源は当神社であるといわれております。

大鳥居天空にそびえ立つ大鳥居

阪神電車高架沿いにひときわ目立つ朱色の大鳥居は、高さ17m、笠木22m、柱直径1.6m。鳥居に掲げられている額面は畳3枚分の大きさで、その荘厳なる雄姿はまさに尼崎のシンボルとなっています。

大鳥居

月像石世にも不思議な
月像石-つきいし-

当えびす神社の境内には「月像石(つきいし)」という変わった形をした石があります。これは、昭和44年7月20日アポロ11号が月面着陸を果たした記念すべき日に和歌山県で発見されたという奇石で、その翌年に当神社に納められました。
参拝者の方々がご利益を授かるよう撫でていかれるので、日々、光沢が増してきました。そして、その石の穴に、お賽銭をいれて各々御祈願されています。触れると心が落ち着き日々のストレスや疲れが癒されるようです。是非、この「月像石(つきいし)」に触れて、しあわせになるよう御祈願されてください。

月像石

月像石の大きさ/幅33cm、高さ26cm、周囲110cm、重さ42kg

えびす御像しあわせに導いてくれる
えびす御像

この石造のえびす様は「しあわせえびす」とも申します。お顔を拝見すると、「願い事は何じゃ?」と言わんばかりの優しくて寛容な赴きをされています。まず、心を込めて願いごとを言いながら、えびす様のお体をさすり、次にご自分のお体をさすって下さい。
お体がふっと軽くなり、えびす様のお顔がより笑顔に見えれば願いが叶う兆しです。きっとしあわせに導いてくださるでしょう。

えびす御像

願掛けきつね願い事を稲荷神へと運ぶ
願掛けきつねさん

稲荷大明神の守神であるきつねさん。願い札に願いをひとつ記入して神様に届けてもらいましょう。きつねさんは家に持ち帰り、願いが叶うまで生活を見守ってもらいましょう。
神社の境内には高宝院稲荷のお社があります。お稲荷さんは稲、食物の神様でありましたが、現代では産業全般、商売繁盛の神様として崇められています。稲荷神をお守りしているのがきつねさん。
きつねさんが、願い事をひとつ稲荷神へと運んでくださるよう祈願いたします。これが「願掛けきつね」神事です。

願掛けきつね

まず、張子のきつねさんを受けられます。そちらに付いている「願い札」にお願い事をひとつ記入し、お稲荷さんのお社にある「願掛けポスト」に投函します。
張子のきつねさんはお持ち帰り身近なところにお祀りします。 神主が皆さんの願いが叶いますようご祈願いたします。願いが叶いましたら張子のきつねさんをお稲荷さんへ戻し御礼参りにお越しください。

勝ち馬さん勝負運の願掛け馬
勝ち馬さん

この神馬は人々の願いを神様に伝え、勝負運、そして自分自身に打ち勝つ力を授けてくれると言われています。気持ちを込めて勝ち馬さんに触れてください。

勝ち馬さん

恋愛成就恋愛成就の神様
猿田彦大神と天宇受命

縁結びの神様として猿田彦大神と天宇受命をお祀りしています。猿田彦大神は天孫降臨に際して天上界の神の使いとして先導の役割を果たした導きの神様です。天宇受命は天照大御神の天岩戸隠れの際に大役を努め、天孫降臨に際しても猿田彦大神に仕えた導きの神様です。その後2人は結婚をして夫婦となります。良い縁に導いてくださる神々と崇められています。

恋愛成就

ステンドグラス三浦啓子先生の
ステンドグラス

2013年1月、尼崎えびす神社社務所に、著名なステンドグラス作家の三浦啓子先生(Jiku Art Creation)による「えべっさん」などをデザインしたステンドグラスがお披露目されました。読売新聞(2013.1.9)でも紹介されました。

ステンドグラス

うさぎ針招きうさぎさん

この一対のうさぎさんは、令和元年に再建された尼崎城北隣にあった通称「うさぎ針(うさぎ鍼)」として親しまれていた浅井鍼灸院さんの入り口の門柱の上に置かれていました。
「うさぎ鍼」というのは、鍼のなかでも「鑱鍼(ざんしん)」と言われるタイプのもので、主に子供の肌を摩擦する手技で、「うさぎ鍼」という呼び名が江戸時代以来知られいました。
いまはなくなってしまった浅井鍼灸院さんですが、うさぎは当神社境内に移され、いまもそのかわいらしい姿を目にすることができます。
大正時代の貴重なうさぎの石像です。開運招福、病気平癒の「招きうさぎさん」を撫でてご利益を感じてください。

招きうさぎさん

ユニチカ二宮尊徳像ユニチカ記念館から来た
二宮尊徳像

この二宮尊徳像は尼崎市東町にあるユニチカ記念館内の庭に立てられていました。ユニチカ記念館の前身である「尼崎紡績」は、明治33年に建設され、今では、市内で現存する最古の洋館となっています。
経済産業省の近代化産業遺産で、県の景観形成重要建造物にも指定されています。令和5年にユニチカから尼崎市が譲り受け、貴重な歴史遺産としてその場に保存されることになりました。
当時の庭はリニューアルされるとのことで、令和5年3月、長い間ユニチカ記念館を見守っておられた二宮尊徳さんが当神社に移されることになりました。
二宮尊徳は、至誠・勤労・分度・推譲の4つの考えを元に徳に報いる生き方を実践する考え方を世に広めました。真心を持って誠実に仕事を行い、また自分の仕事に誇りを持ち、仕事を高めるような働き方をすること。これこそ、えびす様のご利益である「商売繁盛」へ繋がる心であります。

ユニチカ記念館から来た二宮尊徳像